お店で味噌が売られているというのは今では当たり前ですが、味噌を売ったり買ったりする社会になったのは、江戸時代頃からだと言われています。
それまで味噌は、各家庭で手作りするのが当たり前でした。
手作りできるものをわざわざお金を出して買う。そんな無駄遣いをしていると蔵(立派な建物の象徴的存在)なんていつまでたっても建つわけがないぞ!と言うことわざが、
「味噌買う家は蔵たたぬ」です。
今の時代、コスパやタイパを考えると味噌は手作りするよりも、圧倒的に買ったほうが経済的かも知れません。
一方で、手作り味噌や木桶を使った昔ながらの食文化の価値への関心が、今、高まっています。「食べる」は「生きる」に直結し、「生きる」は「豊かさ」を体感する喜びによって潤いが増します。
味噌を手作りする体験は、蔵よりも価値ある心の潤いを手にすることが出来る時間になるかも知れませんね!